株式会社アイ・コン様

-
株式会社アイ・コンは、岡山県倉敷市に本社を置くシステム開発会社です。帳票開発ツール「風神レポート」などの自社パッケージ商品の企画・開発やクラウドサービスの提供をはじめ、OA・FA分野における受託システムの開発を手がけ、現場の業務効率化とコスト削減を支援しています。
株式会社アイ・コンHP
『カッコつけない採用』が成功を生む。自社のリアルをさらけ出し、相思相愛のマッチングをつくる方法
代表取締役社長 山本 由美子 様
「大手企業や有名企業にバッティングで負けてしまう」「うちのような中小企業には、そもそも発信できるような華やかな魅力がない」——。
地場企業が中途採用を行う際、採用条件の設定や自社のブランディングに頭を悩ませるケースは少なくありません。 しかし、自社を良く見せようと装って採用した人材は、入社後のリアリティギャップから早期離職に繋がりやすいのも事実です。
今回は、岡山の地場企業で独自の採用観を持つ山本社長と、株式会社シーズの採用パートナー・中西による対談から、「中小企業が取るべきカッコつけない自己開示の重要性と、曖昧な求人条件を言語化するエージェント活用術」をご紹介します。
1. 「よく見せる採用」からの脱却。「会社のリアルを素直に語る採用」へ
山本社長: 今回の採用成功やミスマッチのないマッチングについてお話しするなら、まずは私自身の「採用に対する考え方の変化」からお話しするのが一番分かりやすいかもしれません。
実は約7年前、シーズの中西さんと出会った当時は他社さん含め4社ほどのエージェントとお付き合いがありました。当時の弊社の採用は、履歴書や肩書、面接での第一印象など、
しかし、そうした採用では、入社してから「思っていた人と違った
その経験から、採用では「自社をよく見せること」よりも、お互い
今では、面接に対するスタンスも、がらりと変わりました。
会社のありのままを伝え、どのような人と働きたいのか、採用後に
中途採用だからこそ、良い面だけでなく課題も含めた企業のリアリティや理念をあらかじめ深くまで理解してもらうことが、互いにとって幸せな採用への第一歩だと気づいたんです。
中西(シーズ): 本当に仰る通りですね。だからこそ私も、事前に山本社長の想いや現場のリアリティを求職者様にお伝えし、相互理解が深まった上で選考に臨んでいただくようサポートを行っていました。
2. 「完璧な求人票」は最初から作らなくていい。壁打ちで曖昧さを解消する
山本社長: 「自社に魅力がない」「求める条件をどう書けばいいかわからない」と悩む中小企業は多いと思います。ですが、最初から「自社が求める理想の人物像」を完璧に言語化できている企業なんてありません。
実は私自身も、中西さんに相談する段階では「こんな感じの業務ができそうな人」という、かなり曖昧なご相談からスタートすることがほとんどです。 ですが、中西さんはその曖昧なイメージを放置せず、丁寧なヒアリングと“壁打ち”を重ねて条件をクリアにしてくれます。
「理想を言い出せばキリがないけれど、今回の採用目的と給与設定ならどのレベルを目指すのが現実的か」「現在のチーム構成なら、どんな人柄が合うか」を対話の中で整理し、納得感のある着地点を見出してくれるのです。自社だけでカッコいい求人票を作ろうと悩むのではなく、プロと対話しながら自社の身の丈に合った条件を削り出していくプロセスこそが大切だと実感しています。
3. 表面的なデータマッチングではなく「経営背景」を理解してくれるパートナー
山本社長: 自社だけで「本当に合うかどうか」を見極めるのは難しく、だからこそエージェントさんを頼りにしています。
しかし、中には求職者情報を表面的なデータとして処理するだけのエージェントさんも少なくありません。
シーズさんは、求職者様ご本人の悩みや希望を深く理解しているのはもちろん、私たちの経営背景(創業者の考えや承継の状況など)まで肌感覚で分かろうとしてくれました。
印象深かったのは、以前中西さんから「この方は条件面では魅力的ですが、御社の社風には少し合わないかもしれません。今回の採用は見送りましょう」とアドバイスをいただいたことです。
短期的な売上(紹介手数料)を優先するのではなく、弊社の未来を真剣に考えて誠実に向き合ってくれた姿を見て、「この方が言うことなら間違いない」と心から信頼できるようになりました。
エージェントさんを単なる外注業者ではなく、「自社の状況をすべてオープンに打ち明けられる採用チームの仲間」として巻き込むことが、ミスマッチのない本当の採用につながるのだと思います。
4. 地場企業へのアドバイス「費用ではなく、長く付き合える相手か」
山本社長: 同じように採用に悩む地場企業さんには、「一時的な手数料の安さや知名度ではなく、自社と長く付き合っていけるパートナーかどうか」という視点でエージェントを選んでほしいとお伝えしたいです。
採用において最もコストがかからないのは、ミスマッチなく採用でき、定着して長く活躍してくれる状態をつくることです。そのためには、企業側もエージェントに対して自社の良い面だけでなく、課題や泥臭い部分も含めて本音で開示(自己開示)し、信頼関係を築く必要があります。
シーズさん自身、社内の定着率が非常に高く、上司・部下の垣根なくオープンに助け合う素晴らしい風土を持っています。自社で「人を大切にする風土」を体現されているパートナーだからこそ、私たちの課題にも親身に寄り添ってくれるのだと感じています。
5. 本当の転職支援とは「その人の才能が活きる場所に送り出すこと」
山本社長: 昨今の転職市場では、安易に環境を変えることばかりが煽られがちですが、企業を本当に強くするのは「この会社で長く働きたい」と思える環境であり、定着してくれる人材です。
本来の転職支援とは、前職で自分の細やかな強みを活かしきれなかった人が、「自分の才能や良さを正しく評価してくれる会社」に出会い、いきいきと活躍することであるはずです。
自社を無理に飾らず、ありのままのリアルを開示し、それを理解してくれるパートナーと一緒に探す。それこそが、有名企業に惑わされない中小企業の採用成功の秘訣だと思います。



