【第2回】面接で本質を見抜く、EQの「採用アセスメント」とは |岡山、広島、福山の人材支援、IT化支援の株式会社シーズ

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【第2回】面接で本質を見抜く、EQの「採用アセスメント」とは

(第1回から続く)

前回の記事では、採用ミスマッチの原因が、スキルや経歴といった“氷山の一角”ではなく、その下に隠れた「EQ(感情の特性)」にある可能性をお話ししました。


しかし、人事担当の皆さまが直面するのは、「では、その“目に見えないもの”を、どうやって面接で見抜けばいいのか?」という、非常に現実的で難しい問題です。

【この記事のポイント(目次)】

  1. なぜ、面接で「見抜けない」のか?
  2. 「意見」ではなく「事実」を聞く。「行動特性質問」とは?
  3. 「勘」と「経験」に、「科学」を掛け合わせる

なぜ、面接で「見抜けない」のか?

現代の採用活動が難しい理由は、大きく二つあります。

一つは、ネットに“面接テクニック”の情報が溢れていること。

候補者の皆さまも、「あなたの強みは?」「学生時代に力を入れたことは?」といった定番の質問には、完璧な「模範解答」を準備して面接に臨んでいます。

二つ目は、面接官も「人間」であること。

「ハキハキしていて印象が良い」「有名な大学(会社)出身だ」といった一つの良い面に印象が引っ張られ、他の側面を冷静に評価できなくなる「ハロー効果」は、どれだけ経験を積んだ面接官にも起こり得ます。

逆に、一つの欠点(例:話し方が苦手)が目につき、他の良い面を過小評価してしまう「ホーン効果」もあります。

こうした状況で、従来通りの面接を繰り返していては、「印象は良かったのに…」というミスマッチをなくすことはできません。

「意見」ではなく「事実」を聞く。「行動特性質問」とは?

そこで有効なのが、「行動特性質問」と呼ばれる面接手法です。

これは、その人の「意見(〜と思います)」や「知識(〜を知っています)」ではなく、「過去の具体的な行動事実(〜をしました)」を深掘りする質問です。
なぜなら、人の本質的な「感情のクセ(EQ)」は、準備された「意見」ではなく、とっさの「行動事実」にこそ表れるからです。過去の行動パターンは、未来の行動を予測する最も信頼できる指標の一つとなります。


NG質問:「柔軟性はありますか?」(模範解答が返ってきやすい) →「はい、あります。環境適応力には自信があります」


OK質問①:《柔軟性・ストレス耐性》をみたい場合

「(アルバイトや前職で)予期せぬトラブルや、急な仕様変更が起きた時のエピソードを一つ教えてください」 (候補者が答えたら、次の様にさらに深掘りする)

  ●「その時、まず、どう感じましたか?」(感情の動き)

  ●「(焦った、などが出たら)その感情をどう処理し、次に何をしましたか?」(行動)

  ●「最終的に、その結果はどうなりましたか?」(結果)

OK質問②:《対人関係・アサーション》をみたい場合

「チームの中で、意見が対立した(合わなかった)経験はありますか?」(候補者が答えたら、次の様にさらに深掘りする)

  ●「その時、あなたはどう感じ、相手にどう伝えましたか?」(感情と行動)

  ●「なぜ、その伝え方を選んだのですか?」(思考)

  ●「結果として、その人との関係はどうなりましたか?」(結果)

「勘」と「経験」に、「科学」を掛け合わせる

いかがでしょうか。 この「行動特性質問」を取り入れると面接の質は格段に上がるはずです。

しかし、これにも限界があります。 限られた面接時間で、EQに関わる全ての側面を深掘りすることは不可能です。

面接官の「勘」や「経験」は、採用において最も重要な要素の一つです。しかし、その「勘」は、本当に正しいでしょうか?

面接での質問や印象は、あくまでも「仮説」を立てるためのものであり、 その「仮説」が正しかったかを、客観的なデータで「答え合わせ」をする―そのために、「採用アセスメント(適性検査)」が存在するのです。

「勘」や「経験」を否定するためではなく、その精度を最大化するために「科学(データ)」を活用する。 これこそが、現代の採用活動に求められる姿勢と言えるでしょう。


【この記事を読んで、面接の質を上げたいと感じた方へ】

面接官の「勘」や「経験」に頼る採用は、不安定になりがちです。

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(次回の予告) 第3回は「採用後」に視点を移し、「EQとは何か」をさらに深掘りし、社員の主体性を育むための具体的な育成法について解説します。